黄体ホルモンの低下による疾患はピルで症状緩和

ピルは、卵巣から分泌される女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンと同様の作用を及ぼす合成ホルモンを視床下部や脳下垂体に作用する事で、性腺刺激ホルモンの分泌を抑制し、卵巣や子宮を人為的な妊娠状態にして避妊する医薬品です。その為、ピルは、国内では経口避妊薬として知られていますが、黄体機能不全や更年期障害、子宮内膜症、機能性月経困難症、月経前症候群などの治療に用いられ、卵巣ガンや子宮体ガンなどの発症抑制効果があるとされています。
黄体機能不全は、黄体の機能に問題がある為に黄体ホルモンの分泌されない事が原因で引き起こされる疾患です。黄体ホルモンが分泌されない為に、受精卵の着床や胎児の成長が行われる子宮内膜が肥厚しない事や基礎体温の高温期の体温低下により、不妊症や流産の原因となっています。
黄体機能不全は、黄体ホルモンの分泌量が低下している為に月経周期が極端に短く、高温期も10日未満で高温期と低温期の温度差が0.3度以下と温度差がほとんど無いとされています。又、生理前の女性特有の症状が無いのも特徴です。
女性は、一般的に45歳前後から始まる更年期には卵巣の機能が低下してしまう為、エストロゲンの分泌量が低下します。エストロゲンの不足に対して、視床下部や脳下垂体は卵胞刺激ホルモンを盛んに分泌して卵巣を刺激しますが、機能の低下した卵巣ではエストロゲンの分泌量を増やす事が出来ず、溢れる卵胞刺激ホルモンと不足し続けるエストロゲンのアンバランスが様々な症状が引き起こされ、この状態を更年期障害と呼んでいます。
女性の更年期障害には、ホットフラッシュやスウェッティング、月経異常、動悸、頻脈、鬱、精神症状など特有の症状があらわれます。
黄体機能不全も更年期障害も、ピルで不足するエストロゲンやプロゲステロンを補い、ホルモンバランスを整え症状を緩和します。